世界初!? TVマッチで起きたショーン・マーフィの147

メインツアーはシーズンが終わり、プロの選手達は緊張感のある生活から離れ、リラックスした生活をしている時期です。しかし、ほとんどのトップ・プレイヤー達は毎週エキシビション・マッチを行っています。そんな数あるエキシビション・マッチですが、先日行われた恐らく史上初の出来事が起こった試合をお伝えします。

2018年5月19日、ハンガリーのブダペストで行われたのは元世界チャンピオンのショーン・マーフィ対 現在最年長プロのジミー・ホワイトの試合でした。
第1の事件はこの試合の第4フレームに起こりました。

いきなり2つ目のレッドをロングポットでグリーンコーナーに沈めると、プラン通りブラックで取り続けていきます。80点目のブラックをポットしつつ完璧な当て方、力加減でレッドを処理します。残る障害は最後に残ったレッドとなります。僕はてっきりダブルでポットするものと思い込んでいたのですが、なんとマーフィはレッドの真下にピッタリとポジションします。このレール際の超難球レッドをポットしてからカラークリアランスをしてマキシマム・ブレイクを達成しました。大きな会場に詰めかけたファンから惜しみない歓声を浴び、ちょっと照れくさそうにしているマーフィでした・・・がこの試合はまだ終わりません。

 

第6フレーム、手球をボトム・クッションにしっかり寄せるほぼ完璧なセーフティを仕掛けられたジミーは案の定、ここでミスショットを犯します。会場が一瞬ざわつきましたが、まさかここでまた147が見られるのではないかという期待でしょう。
その期待に応えるように1つ、また1つとマーフィはレッドとブラックを落としていきます。
先ほどのフレームよりもスムーズにブレイクを築いていき、最後のブラックからイエローへはマーフィお得意のディープ・スクリューで会場を沸かせ、ラストブラックではフェイントを混ぜながらポット。終始危なげないプレーで再び147を達成しました。

試合後のインタビューではマーフィ自身、エキシビション・マッチ(1試合)で2回マキシマム・ブレイクを出したのは今回が初めてだと発言していました。

絶対的な確証はありませんが過去、エキシビションかつTVマッチ1試合で2度も147を達成したのはショーン・マーフィだけでしょう。

最後に今回のエキシビション・マッチで気がついたことが2つあります。

1つ目はショーン・マーフィのオープニング・ブレイクです。この試合でマーフィは一貫してフレームの初球は下から3段目のレッドにヒットさせていました。これによりレッドの散らばりが大きくなり、普段よりかなりブレイクがでやすい展開になっていました。

2つ目はテーブルのメーカーです。メインツアーではスター社のテーブルが使われていますが、今大会ではIBSF公式テーブルであるシェンダー社のものでした。エキシビション・マッチという事もあり、公式戦のスター社のテーブルよりもポケットサイズが大きいのは明らかですね。このコンディションだったからこそ、初めの147ではラストレッドをロングポットで処理したのかも知れません。
ここで使われたシェンダー社のテーブルですが幸運にも日本で設置されているお店があります。群馬県のジースペックというお店に一台設置されているようなので、興味のある方は是非利用してみてください。
昨日の全日本選手権の予選会場として利用されており、選手達からの評判もいい会場ですよ。

 

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