残るは3試合のみ、大会はクライマックスへ : スヌーカー世界選手権 2018 Day8 ~ Day 13

長かった2017/2018シーズンも残すところ3試合だけになりました。今日から準決勝戦が始まりますが、そこに辿り着いたプレイヤー達の今大会での足取りを追ってみましょう。

  • やっぱり来ました “クルーシブル・スペシャリスト” バリー・ホーキンス
    2013年以降すっかりこのステージでは顔なじみとなった男。昨年同様、準決勝進出となりました。ここ5年で4回目のセミ・ファイナルで戦います。ラウンド1ではスチュアート・カリントン、ラウンド2ではリュ・ハオティン、準々決勝では本命ディン・ジュンフィをフレームカウント13-5の大差で勝利しています。今年もこの大会に合わせてピークを調整してきています。ここ2試合ではハイパフォーマンスを発揮しており、この勢いが持続すれば世界チャンピオンになることは疑いようがありません。

 

  • 引退直前からの大復活  元世界王者マーク・ウィリアムズ
    昨シーズンまでのマーク・ウィリアムズをみて、ここまで好成績を収めてくると想像した人はいるでしょうか?今シーズンの活躍は目を見張るものがありましたが、まさか世界選手権でもここまで残るとは。ラウンド1ではジミー・ロバートソン、ラウンド2ではロバート・ミルキンス、準々決勝では初オサリバン超えを果たしたアリ・カーターを倒し2011年以来となるセミ・ファイナル進出です。ここまでの大会は、最も対戦相手に恵まれていた選手でしょう。しかし、このステージからはそうは行きません。なんといっても次はバリー・ホーキンスという今最も恐ろしい相手です。

 

  • 次世代イングランド・スヌーカー界の主役  カイレン・ウィルソンこのステージに残った唯一の20代である、現在26歳のカイレン・ウィルソンはラウンド1ではマシュー・スティーヴンス、ラウンド2ではジェイミー・ジョーンズ、準々決勝では 今年のマスターズの決勝戦と同カードとなったマーク・アレン戦でした。4ヶ月前は悔し涙をながしたカイレンでしたが、今回はフレームカウント13-6と余裕を持ってアレンを退けました。個人的に応援しているプレイヤーの一人ですが、このステージに立つレベルのプレイヤー達と比べると、まだ全体の能力はやや劣っている感は否めないのが実状です。しかし、持ち前の卓越したブレイク・ビルディングが上手く機能すれば、あと2勝することもあり得ない話ではありません。

 

  • 5回目の世界王者獲得へ  “The Wizard of Wishaw” ジョン・ヒギンズ

今朝のジャッド・トランプ戦はめまぐるしい展開でした。思えばこの対決は2011年の決勝戦以来、クルーシブルでの顔合わせです。当時、トランプは勢いだけでジョンと戦っていましたが、今回は昔よりもだいぶ落ち着いたスヌーカーでした。ファースト・セッションではフレームカウント5-3でトランプがリードします。セカンド・セッションに入ってもトランプは好調さを維持しているようでした。

64点数差という、窮地に立たされたトランプでしたが難しいポットを続けてなんとか同点へ持ち込み、Re-spotted blackへ持ち込みます。巡ってきたチャンスをヒギンズが生かせずこのフレームはトランプが勝ち取りました。しかし、ここからヒギンズの追い上げが始まり、セカンド・セッションをフレームカウント8-8に持ち込み、サード・セッションへ向かいます。
初め2フレームをトランプが取ると、ヒギンズが負けじと取り返し、ゲームの流れがめまぐるしく変わります。そして試合はディサイディング・フレームへ入ります。今大会行われたベスト・オブ・25の試合ではこれが唯一のディサイダーでした。

今回もトランプはヒギンズを倒すことができず、大会を去ることになりました。2011年から期待されていたトランプは今年もまたスヌーカー・ファンの期待に応えることができませんでした。試合後ヒギンズは「この試合ではトランプのパフォーマンスの方が優れていた」とコメントしています。ミスが少ないわけではなかったヒギンズを倒せなかったという事実はトランプにとっては辛い現実を突きつけられたことでしょう。

さて今日は日本午後9時から
カイレン・ウィルソン対ジョン・ヒギンズ

明日の午前3時から
バリー・ホーキンス対マーク・ウィリアムズ

の試合がベスト・オブ・33で行われます。

初セミ・ファイナル進出のカイレンに頑張ってほしいですね!

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