キュー・スポーツ界最大のイベント スヌーカー世界選手権 2018 まもなく開幕

1年でスヌーカーファンの気持ちが最も盛り上がる時期は、この世界選手権の期間だということを疑う人はいないでしょう。全世界の人々が固唾を呑んで見守るイベント、それがワールド・スヌーカー・チャンピオンシップです。

世界選手権のフォーマットはあらゆる大会の中で最も長く、それゆえ過酷なことで知られています。クルーシブルでは予選からRound1までベスト・オブ・19(Race to 10)、Round 2から準々決勝戦まではベスト・オブ・25、準決勝戦はベスト・オブ・33、決勝戦はベスト・オブ・35というフォーマットが21年前に確立されました。

クルーシブル(本戦)には32人が参戦します。半分の16人は世界ランキング16位までの選手が予選を免除され、Round 1へと進みます。
残りの枠は、過酷な予選を勝ち抜いた者のみに与えられます。昨日その予選が終わり、参加者がすべて出揃いました。

その参加者を紹介する前に、予選を振り返ります。
まずは今回もレディース枠が設けられ、リアン・エヴァンスとNg On Yeeが出場しました。
今年の女子世界チャンピオンのNg On Yeeはマシュー・セルトと対戦し、大方の予想通りフレームカウント10-1で惨敗となりました。
そして昨年、女子スヌーカー界悲願の世界選手権で初勝利を挙げたリアン・エヴァンスはドミニク・デールと対戦しましたが、フレームカウント10-7で惜しくも敗れてしまいました。

 

予選1回戦で起こった珍事はなんといってもリャン・ウェンボのプレーです。
↓は2つのフレームが結合された動画です。

第10フレームでマキシマム・ブレイクを達成したリャンは続く第11フレームでもブラックだけで入れ続けますが、最後のブラックでレール際のややフリのある配置です。過去のスヌーカーの試合をよく観ている人ならピンとくる、”例の”配置でしたよね。案の定リャンはこれを外してしまい、史上初1試合マルチ147はお預けとなってしまいました。

しかし、好調さは依然と保ち続く2回戦もザオ・シントンを破りあと1勝というところで、ジェイミー・ジョーンズのパーフェクトなプレーの前に大舞台への出場を遮られてしましました。

今回の予選で最も注目された試合はヤン・ビンタオ対ジャクソン・ペイジの中国対ウェールズの最強ティーンエイジャー決定戦でした。

それぞれ18歳と16歳であり、数年後には自国のスヌーカー界を牽引する存在になることは間違いない選手です。試合はビンタオが大量リードで先行しますが、ペイジもなんとか追いつきますがここで力が尽き果て、続くフレームをビンタオが取りフレームカウント10-7で中国が勝利しました。この試合に勝利したビンタオでしたが、続く2回戦でティアン・ポンフェイにディサイディング・フレームで敗れてしまい、2年連続クルーシブル出場は果たせませんでした。
予選最終戦の結果一覧はこちら

ここでこの翌日に行われた抽選結果、クルーシブルでの組み合わせ一覧を見てみましょう。

第1試合は必ずディフェンディング・チャンピオンの試合となるので、マーク・セルビー対ジョー・ペリーです。今年15回目のクルーシブル出場となるベテラン、ペリー相手に3連覇を狙うマーク・セルビーはどのように戦うのか。いきなり強敵と対戦です。

予想通り勝ち上がってきたジェントルマン ジョー・ペリー

チャイナ・オープンのファイナリストで、もはや疑う者はいないほどのトップ・プレイヤーとなったカイレン・ウィルソンは世界選手権2度の準優勝経験を持ち、2年ぶりに本戦出場となったマシュー・スティーヴンスと対戦です。今大会はカイレンの活躍に期待です。

16回目のクルーシブル登場 マシュー・スティーヴンス

個人的に期待しているのは、現在26歳のジャック・リソウスキーです。その爆発力はトップ・プレイヤーをも凌駕するほどのブレイク・ビルディングを持ち合わせていますが、まだ安定感に欠けるプレーが目立ちます。しかし、今シーズンではそこも改善されつつあるのでうまくハマれば2011年のジャッド・トランプのように一気にトップ・ステージまで駆け上がる可能性もあるのではと予想しています。そのリソウスキーの相手は2015年の世界チャンピオン、スチュアート・ビンガムです。

未完の大器 ジャック・リソウスキー

リソウスキーの友人、ジャッド・トランプの対戦相手は今回がクルーシブル・デビューとなる世界ランキング55位のクリス・ウェイクリンです。昨年は世界中から大きな期待を寄せられていたにもかかわらず、歴史的敗北を喫してしまったトランプは負のイメージを払拭し、活躍することができるのでしょうか。年齢的にもそろそろ優勝してもらいたい時期です。

絶望の淵から世界最高の舞台まで這い上がってきた男 クリス・ウェイクリン

そして、注目は今シーズン過去最高の成績を収めているロニー・オサリバンです。直前のチャイナ・オープンでは不安を残す負け方をしてしまいましたが、今回はその敗戦のイメージを払拭することができるのでしょうか。せめてもの救いは対戦相手が相性のいいスティーヴン・マグワイアだということです。これまでのランキング・イベントでロニーはマグワイアに対して18勝4敗です。個人的にはマグワイアにも頑張ってほしいのですが・・・。

昨年のクォーター・ファイナリストはロケットを打ち落とせるか!?

 

ここまでざっくりとRound 1の注目カードをみてきました。

しかしこの大会の注目すべきポイントは、当然ながら復活したマーク・セルビーの3連覇なるか!?という部分につきます。個人的には決勝戦でまたマーク・セルビー対ロニー・オサリバンの試合が観たいですね。しかし、この2人が勝ち上がるのは順当すぎて意外性はないですね。

他にはトランプ、ディン、カイレンの活躍を期待しています。

優勝者のオッズ   やはりロニーとセルビーが人気

 

開幕戦は日本時間4月21日土曜日の18時から
カードは

マーク・セルビー対ジョー・ペリー
マルコ・フー対リュ・ハオシャン

です。

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