スヌーカーと文化 : スヌーカーが題材となった映画たち

今回から新しいシリーズ「スヌーカーと文化」が始まります。これはスヌーカーが登場する映画、音楽、マンガなどに焦点を当て、解説していこうという企画です。試合内容以外のスヌーカーはそれらの媒体の中ではどのように扱われ、表現されているのかをちょっとだけ見てみましょう。

第一弾となる今回のテーマは映画です。僕が調べた限りでは、スヌーカーが題材になっている映画は4本ありました。

  1. 正統派スヌーカードラマ 「The Rack Pack」87761486_the_rack_pack-28ckdli正確にはテレビドラマとして放送された「The Rack Pack」は2016年に放送されました。内容はスティーブ・デイビスとアレックス・ヒギンズのライバル関係を再現ドラマ化した作品です。時代は1970年代か80年代が舞台です。残念ながらDVD、ブルーレイ化はされていないようで、正規の方法で日本から視聴する方法は今のところ無いようです。
  2. イスラエル産スヌーカー映画「Hagiga B’Snuker」1425_hagiga_bsnuker_gk3psjy
    あらすじは、双子だが性格は正反対の兄弟がとある事件に巻き込まれていくという話。その原因となったのが双子の片割れのハスラーがなんやかんやで金銭トラブルに巻き込まれたんだとか。いろいろ探してみたのですが、この映画の映像はちっとも見つかりませんでした。話題にならないような内容だったのか・・・。ちなみにこの映画が上映されたのは1975年で、レイ・リアドンの最盛期の時代でした。このちょうど10年後、イギリスでのスヌーカー人気はピークに達するのですが、それを先取りして題材にしたともいえなくもない・・・のかな。とにかく最も語られることが少ないであろうスヌーカー映画であることは間違いありません笑
  3. こんな組み合わせあり!? スヌーカー×ヴァンパイア×ミュージカル =「Billy the Kid and the Green Baize Vampire」II5Iw8g1987年、スティーブ・デイビスがスヌーカー界を支配しているさなか、また一つ新たな映画が公開されました。問題はそのジャンルです。スヌーカーとヴァンパイアを主要素としたミュージカル映画がこの世に誕生したのです。あらすじは将来有望な若手スヌーカープレイヤーの主人公が、彼のマネージャーの金銭トラブルに巻き込まれます(またこの手のトラブルかい笑)。これを解決したければ世界チャンピオン(ヴァンパイア)に勝利せよ、といったもの。もうB級映画感一直線な設定ですよね。動画は映画の終盤の試合のシーンです。

    この映画の動画はYouTubeにたくさんアップされているので気になる方はチェックしてみてください。そして僕が驚いたのは、イギリスのアマゾンでこの商品の評価を見てみようと思い検索したところ、なんとそのカスタマーレビューは・・・
    レビュー者数 13人  評価 4.5 / 5
    という意外なほど高評価だったのです。これを見てちょっと鑑賞してみたいなと思ったり。いつか気が向いたときにでも観てみます。

  4. これぞアジアクオリティ!? 史上最強のカンフースヌーカーアクション 「Legend of the Dragon」Legend-of-the-Dragon.v2

1991年、スティーブン・ヘンドリーが世界選手権で敗れ去った年に香港で公開されたのがこのレジェンド・オブ・ザ・ドラゴンです。ちなみにこの映画の主演のチャウ・シンチーは映画「少林サッカー」でも主演を務めました。↓↓↓予告動画

あらすじは、カンフー青年が田舎を出て、怪しげな叔父に会うために香港へ行くという内容です。(なんでスヌーカーをやることになったのかは知りません笑)
この映画の見どころは終盤、主人公の最終戦。なんと対戦相手の世界チャンピオン役を務めるのは当時全盛期だったジミー・ホワイトでした。

若かりし頃のジミー やっぱりかっこいいです
若かりし頃のジミー
やっぱりかっこいいです

映画の中でもジミー特有のディープ・スクリューやフォローショットが存分に盛り込まれています。さて、ゲームの方は主人公が全然球を入れられず、ジミー・ホワイトが圧勝の流れで進んでいきます。
↓映画後半部分 ジミー・ホワイト登場は15分頃から

試合途中で乱闘をはさみ、ようやくゲームに集中し始めた主人公はやっと1球目をポットすることに成功します。まだ1点を入れただけなのになぜか会場は優勝したような発狂ぶり。胴上げをしたり、優勝カップを勝手に取ったりとやりたい放題です笑
訳がわからぬジミーは苦笑い(当然の反応)

キャプチャ

どうやらこの主人公は1球ボールを入れると超一流プレイヤーへ様変わりするようです(マンガでよくあるパターン)。ここから反撃がはじまり、あっという間に追いつき、勝負はディサイディング・フレームへ。クライマックスは25分から始まります。
ここからは飛ばさずに視聴することを強く推奨します。
ラストピンクを外したジミーでしたがキューボールは運良くブラックの裏へ入り込み、どこからもピンクに当てるコースがない場所へ留まります。(あれ?こんなにブラックにピッタリくっついてたっけ?←突っ込んだら負け

会場にいる全員が勝負はついたと諦め、帰り支度を始める観客も。しかし、主人公はなにやら不穏な動きをしています。準備運動や平泳ぎ、ウサギ跳びを経て、キューを握り、走り高跳びのように走り出しました!テーブルの近くに辿り着き、高く飛び上がって・・・ま、まさか・・・つ、突き刺したー!!!

キャプチャ

スレート(厚さ5cmの石版)を木で突き破ったー突っ込んだら負け
なんかキューボールの位置が甘くなってるー突っ込んだら負け
ていうかブラックに当たってるー突っ込んだら負け
キューボールの動きが磁石で動かしてるみたいー突っ込んだら負け

という完全無欠の非の打ち所がないパーフェクトショットが放たれ、キューボールはピンクに当たりゲームセット。

これを見せられたジミーはこの表情

ナイス顔芸
ナイス顔芸

勝敗が決するとお約束の乱闘シーンに突入します。ジミーはそそくさと退場し、主人公たちは悪役を倒しハッピーエンドとなりました。クレジットの最後ではジミーがラストショットのマッセを実演しています(必見)。

個人的に一番観てみたい映画はこの作品ですね。この超ドB級感がたまりません。日本語字幕版が販売される日が来ることを願っています。(無理やろなぁ)

 

さて僕が知る限りの4つの映画を紹介しましたが、皆さんはどの作品に興味を惹かれましたか?もしここに紹介した映画以外でもスヌーカーを題材にした作品を知っているよ、という方がいたらぜひ教えてください(^_^)

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