予想を裏切るマーフィの大金星:チャンピオン オブ チャンピオンズ 2017 レビュー

ワールド・スヌーカーが開催する、ここ1年間の大会の優勝者だけが参加できる大会がこのチャンピオン オブ チャンピオンズです。その16名の精鋭たちの中からトロフィーを手にするのは誰なのでしょうか?

今大会も主役になるのはこの人、ロニー・オサリバンでした。何と言ってもこの大会にめっぽう強いことでも有名です。参加した年は全て決勝戦まで進出しています(優勝2回、準優勝1回)。

今大会も例のごとく勝利とセンチュリーブレイクを積み重ね、準決勝戦のアンソニー・ハミルトン戦では前人未到の公式戦900回目のセンチュリーブレイクを達成しました。

この記録がどれほどスゴイのかピンとこない人も多いでしょう。まずセンチュリーブレイク回数の記録第2位はスティーブン・ヘンドリーの775回です。ヘンドリーは27年間かけてこの数字を築き上げました。
そしてオサリバンはというと、現在で26年目のシーズンを迎えています。ヘンドリーより短いキャリアでこれだけの記録を残しています(参加していない大会もいくつかあるのでそれを考慮すると尚更です)。

では第3位は?というと、オサリバンと同い年であるジョン・ヒギンズの685回です。ヘンドリーの記録は抜くことが出来ても、オサリバンの記録を抜くことはほぼ不可能でしょう。
将来的にはマーク・セルビー、ジャッド・トランプ、ニール・ロバートソン、ディン・ジュンフィはヘンドリーの記録を超えることはできるしょう。そしてロニー・オサリバンがいつまでスヌーカーを続けるかによりますが、この4人ならロニーの記録に相当近づけるはずです。

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他方のブロックではショーン・マーフィとルカ・ブラセルが準決勝戦で当たりました。

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今年の8月にはチャイナ・チャンピオンシップの決勝戦で戦った二人です。このときはフレームカウント10-5でルカがランキング・イベント初優勝を達成しました。しかし今回は、大方の予想通りショーン・マーフィがフレームカウント6-4で勝利し、この大会では初の決勝戦へ駒を進めました。

決勝戦はロニー・オサリバン対ショーン・マーフィとなりましたが、実はこの対決の過去の成績は一方的な結果となっています。その成績はオサリバンの10勝3敗で、マーフィにとってはカモられている、といえます。

参考までにツイッターで試合前に行われたアンケートです。

 


90%以上のスヌーカーファンはオサリバンが勝つと予想していました。
はたしてマーフィはこれらの世論を覆す事ができるのでしょうか?

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Best of 19で行われたこのゲームのオープニングはオサリバンの97点、98点ブレイクから始まりました。その後マーフィが取り返したかと思えばロニーが追いつき、フレームカウントは4-4でこのセッションの大事な、最後のフレームで勝負の分かれ目が表れました。

最後の難しいロングブラックを沈めたマーフィの勢いはイブニング・セッションに入っても止まりません。5フレーム中4フレームを取ったマーフィが先にリーチをかけます。しかし、ここからオサリバンが追い上げを始めます。続く3フレームを勝ち取ると第17フレームでは25点ビハインドの状況からチャンスが巡ってきます。このままディサイディング・フレームへ向かうのか、期待がよせられます。

しかし、最後のグリーンを外してしまい、これがロニーの今大会最後のショットとなってしましました。
上記したとおり90%の下馬評を覆し、初のチャンピオンオブチャンピオンズのトロフィーを手にしたのでした。

振り返ってみるとロニーにとっては不運な展開が続いたように感じました。要所要所でこれらが重なり、その度に勢いが遮られ、マーフィにペースを握られていました。

何はともあれ、あれだけロニーを苦手にしていたマーフィの快挙は文字通り一攫千金に値します。ついでに来年のこの大会への参戦権も手に入れました。

 

さて話は変わり、今日からは上海マスターズが始まっています。
本来は毎年9月に開催されていましたが、スポンサー探しが難航し、今年は開催も危ぶまれていましたがなんとか継続して実現できたようです。ただしその結果、日程のスケジュールが立て込んで、選手達にかかる負担は大きくなっていることは確実ですが、頑張っていいパフォーマンスをしてもらいたいですね。

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