スヌーカー観戦マニュアル その2:スヌーカー観戦最大のハードル 点数論

正直に告白をするとこの点数論を書くことは、かなり迷いました。なんと言っても、この競技で最も複雑な部分だからです。今でこそ僕はテーブルを見ただけで何点差の何点残り、この後はこういう展開だろうなと考えることができます。しかし、この考えが身についた実感できるまではスヌーカーをプレイ、観戦し始めて3、4年くらいかかったような気がします。(いや、覚えるの遅すぎるだろ!と突っ込まれそうですが笑)
しかしこれからスヌーカーを観戦する方にはそんな大変な思いはさせません。この記事を見ながら十数試合を観れば、一瞬で点数計算をできるようになります。多分・・・

前回スヌーカーというゲームは、
「スヌーカーとはフレーム終了時に、相手より1点以上点数を多く獲得した者が勝者となるゲーム」
だとお話をしました。

さて、どうすればフレームが終了するのかがわかったところで、スヌーカーの要となる点数の話題に入ります。

この点数というのが実に難しいのです。これこそがスヌーカーのスヌーカーたる所以の部分です。物理学を学ぶ時に必需品となる数学のようなもので、これなくしてスヌーカーを語ること、表記することは不可能なのです。

ではまずスヌーカーをプレイする時にはテーブル上には赤が15個とカラーボール(黄色、緑色、茶色、青色、桃色、黒色)があり、赤~黒まで1点~7点までがふられていますね。

初め、テーブル上には147点があります。なぜ147点なのかというと
8点×15個)+(2点3点4点5点6点+7点)=147点
という計算です。

「ちょっと待ってよっ!8点ってどこから出てきたのよっ!赤なんだから1点でしょっ!!」
そう勘違いされてしまうのはもっともです。
確かにレッド1個の点数は1点ですが、レッドをポットするとカラーボールを狙えますよね?そしてこのカラーボールをポットします。そうするとカラーボールはテーブル上の所定のスポットに戻ってきます。
今、この2ショットを行いましたがレッドは戻さず、カラーは戻りました。結果テーブル上には赤いボールが1個だけ減った状態で継続されていきます。つまりこのレッドというボールは(1点+カラーボールの点数)を潜在的に保有していると考えるのです。そして便宜上、可能な最大得点の7点(ブラック)をセットにしてレッドボール1個には8点分の価値があると見なすのです。
スヌーカーの試合で「Remaind 67」と表記されているのを見たことがある人は多いと思いますが、あれを翻訳すると
「今この瞬間、ストライカーが交代したら最大67点をポットだけで獲得することが可能だよ」
という意味です。

さてこの残りの点数ですが、「赤がたくさんあってすぐ計算できないよ~」と思われるかもしれませんが安心してください。実際に使うのは
75点(が6個残り+カラーボール)
67点(が5個残り+カラーボール)
59点(が4個残り+カラーボール)
51点(が3個残り+カラーボール)
43点(が2個残り+カラーボール)
35点(が1個残り+カラーボール)
27点(、黒残り)
25点(、黒残り)
22点(、黒残り)
18点(、黒残り)
13点(、黒残り)
7点(黒残り)

この12パターンだけ覚えれば問題ありません。75点もほとんど使わないので11パターンでも大丈夫です。断言します、赤が7個以上残っているときの点数は、考える必要はありません。

その理由は、テーブル上の点数は147点が最高だからです(ある特殊な状況を除いて)。プレイヤーは相手との得点差が、テーブル上の残りの点数を越えることを第一の目標にしてゲームを進めます。この点数差の逆転が起こるラインが70点前後なのです。

花子と太郎のゲームを例に挙げて考えてみます。
現在、花子がブレイクをしていたとします。と入れ、スコアは68-0です。太郎は花子との点差が70点に近くなったので、ここで点数差を考え始めます。
テーブル上には赤が5個残っているので67点残りで、ターンが代わり、自分が赤と黒で全て取り切っても1点届きません(勝利するのに1回ファールを取る必要な状態に陥っていることを1スヌーカー状態、1スヌーカーついている、といいます)。もし花子が次の赤を入れカラーボールをミスして自分のターンになったら69-0、テーブル上の点数は59点で10点差になり、全てレッドとブラックで繋いだとしても3スヌーカー状態になる。これは逆転の望みは薄いのでコンシードしよう、となります。

 

一方のプレイヤーがフレームの勝利に必要な点差、約70点を取った場合このようにコンシードするのがプロの試合では一般的です。ただし70点というのはあくまでも目安です。大切なのは相手との点差とテーブル上の残りの点数なので、これは絶対見逃してはいけません。
例えば、初めに花子がブラックでファールをしてしまい、続けて太郎が赤と黒だけでブレイクを行った場合、7点+64点(赤黒×8)でスコアは71-0になったとします。花子は普通70点差がついたらコンシードする事を考えますが、テーブルの赤を数えてみると7個残っています。つまり83点(56点+27点)が獲得可能な点数なので逆転が十分可能です。テーブル上の点数と点差の関係を考慮せず、点差だけを考えてコンシードするのは間違いです。

 

長くなったので今回はここまでとして
次回は点数論の応用、特殊な状況について考えていきます。

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